馬超死にネタ２妄想掃き溜め所

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admin≫
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馬超死にネタ２

admin≫
2009/01/06 23:08:01

はい、引き続き羞恥プレイー（笑）
数年前の文章を今回はそのまま公開☆

べ、別に訂正すんのがめんどいってわけじゃないですよ！？（汗

ちゃんと書けてるのはここまでです。
・・・続きを書くかどうかは未定（笑）
とりあえず、書いたトコまであげとこうというね（笑）

▼つづきはこちら▼

―――――――――――――――――――――――――――――

風が吹き荒れて蜀の守る竹林が、がさがさと音を立てる。

灰色の雲が、生きる者達を置いていくかのように去っていく。

取り残された我々は、鉛色の空へと思いを馳せる。

音が。

破滅の足音が、聞こえる。

『空しき空　～第１幕～』

「殿、我々の意見に耳をお貸し下さい」

「ならん！呉と同じ天下など有り得ぬことだ。奴らは雲長を…翼徳を奪ったのだ」

　己の前に膝をつき、拱手しながら意見を述べる馬超に冷たく答えると、劉備はつかつかと奥の自室へと足を速めた。

「…駄目、だったな」

「あぁ…力になれなくてすまない」

「孟起が悪いわけじゃない。やはり我々では殿をお止めする事は出来ないのだな」

　劉備が歩いていった、その先を見つめながら趙雲は小さく溜息を零す。

「魏や漢室復興の大義…そして蜀の存亡ですら、今の殿には関係のない事なのだろう」

　馬超は緩慢な仕草で立ち上がると先程の劉備を思い起こして小さく微笑む。

「…俺は、大義や皇帝としての勤めを、そして我すらも忘れてしまっている今の殿は、とても人間らしくて好きだがな」

「孟起…」

「確かに己の務めを忘れるのは褒められたことではない。…犠牲となるものも多いのが事実だ。だが、それでも俺は今の殿を見捨てる事などできぬ。気持ちも…少しは分かる」

「………」

劉備の去っていった、回廊の先へと軽く視線を移してから馬超は行こうと趙雲を促して歩き出す。

趙雲は、その言葉に返事を返すと、踵を返して馬超の後に続いてその場を去っていった。

湿気を含んだ重苦しい風が吹き抜けていく。

そんな中で馬超が小さな咳を何度かしているのを趙雲の耳が捉えた。

「まだ風邪とやらは治らないのか？」

「あぁ…どうやら厄介なものらしいな」

　咳き込んだ馬超の方へと視線を向けると、困ったような笑みを浮かる瞳とぶつかった。

「そう、か…此度の戦、孟起は出陣するのか？体調を崩していては辛いだろう？」

「まだ分からないな。殿や軍師殿からの指令が下されていない」

「…武人がこのようなことを言うものではないと、分かってはいるのだが…此度の戦、避けようと思えば避けられるものだ。私は…気乗りしない」

己の掌を眺めながら、趙雲は小さく言葉を零す。…例えどれだけ気乗りがしなくても、戦が始まってしまえば、主君の為に先陣を切って戦うだろう。多くの民の命を、この手で奪い去ってしまうのだろう。

そんな趙雲の気持ちを汲み取ったのか、掌を、地を見つめる趙雲とは反対に、馬超は上を、空を眺める。

「我々武人はともかく…兵卒は徴収された民が多くを占めている。そしてまた、戦が始まった時、犠牲が最も大きいのも民だ。戦とは、力ないものから力を奪っていくもの…褒められる行為ではないからな」

「そうだな…いつだって、我々武人よりも力のない民の方がより大きな犠牲を払っている」

「俺達は武人だ。しかし、それ以前に一人の人間でもある。人を殺め、傷つける戦を好まないのも仕方のないことだ。それを情けないと思う奴などいないと思うぞ」

　馬超の言葉に趙雲はしばし呆けた後、そうかと呟きながら淡い笑みを浮かべた。

「殿をお止めする事が出来なかった。もうすぐ出陣命令が出るのだろう」

「あぁ、全てを考えるのはそれからでも充分だろう」

　他愛のない話をしながら調練するべく自らが指揮をする兵のもとへと足を運ぶ。

湿ったような重たい風が、二人の間を駆け抜けていった。

風に乗って調練の声が聞こえてくる。

――暗雲立ち込めるこの空の下で。戦が、始まる。

――――――――――――――――――――――――――――――――

ここから夷陵の戦いに突入させようとしてたんですねー（笑）
冒頭部分で終了してるＹＯ☆

△閉じる△

カテゴリー：三国志｜タイトル：馬超死にネタ２
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